第8回目のジュエリーの基礎知識講座
今回は仕上げの違いによる見え方の違いについてお話していきます。
通常ツヤのある仕上げがイメージ的にも馴染みがあると思います。
画像の一番左のようなシンプルな仕上げですね。
鏡面仕上げ、ポリッシュ等とも呼ばれます。
多くのジュエリーはこの仕上げを使用しています。
それはやはり地金の持つ本来あるべきツヤを最大限に生かすことの出来る仕上げといえるからです。
ダイヤが沢山留まっていても、地金のみのデザインでも
このツヤのある仕上げが基本となり、ジュエリーの魅力を引き立ててくれているのです。
では、画像のお隣二つは何なのでしょう?
レデッサンドゥデュー(ビジュトリエユーロフラットで取り扱うジュエリー全般を表して)では
様々な仕上げのデザインがある事はお気付きかと思います。
艶のないもの
なんだかキラキラとして見えるもの
それは一体何なのでしょうか。
画像一番右
これはダイヤポイント仕上げと私たちは呼んでいますが
つや消し加工(マット仕上げ)の手法の一つになります。
画像真ん中
こちらはラメ仕上げ(正確な呼び名はまだなく、こちらも私たちが呼んでいます)
キラキラとラメがかったような輝きを持つのでこう呼んでいますが
こちらも仕上げ方の手法の一つになります。
キラキラとしたラメ仕上げ
これはダイヤのキュレット面を特殊な機械を使用して、地金の表面に鋭角な面(凹凸)を作っていくことでうまれます。
ダイヤは固い為、地金の凹凸がキラキラとして見えるのです。
まるでダイヤが留まっているかのように輝くラメ仕上げは
ツヤ仕上げとのコントラスト使いに使用したり
単品でリングの仕上げに使用したり等、レデッサンドゥデューでも様々使用されています。
レデッサンドゥデュー 830 Pointue Lame Heart Necklace
ピナコテーカ 530 Fullmoon Charm
*オンラインショップ内、商品検索窓に「ラメ」と入れて検索してみてください。
その他も多数ラメ仕上げのデザインがございます。
マット加工の一つであるダイヤポイント仕上げ
こちらはダイヤモンドの粉(砥粒)を金属製の軸の表面に強固に電着した器具を使用して仕上げをする方法によってうまれます。
ラメ仕上げに比べると
表面が細かく研磨されるため、マットな仕上がりになります。
レデッサンドゥデューでも
アンティークな雰囲気を出したい場合や
クラシカルな雰囲気のデザインによく使われています。
ピナコテーカ 639 Sunrise Ring
レデッサンドゥデュー 341 Lune Diamond Necklace
*こちらは一段下がった面をダイヤポイントにしています。
*同じくオンラインショップ内、商品検索窓に「マット」又は「ダイヤポイント」と入れて検索してみてください。
その他も多数マットのデザインがございます。
レデッサンドゥデュー 824 Shabby Pices Necklace
これらを組み合わせてデザインされたネックレスです。
ダイヤもプラスされてほかに無いいくつもの表情を持ったネックレスと言えます。
艶のあるデザインが美しいもの
マットにする事でより良さが際立つもの
ラメ仕上げで華やかさをプラスしているもの
それぞれのデザインによって、最適な仕上げというものを選び
ジュエリーは完成しています。
レデッサンドゥデューでは
シンプルなリングであったり、その他のデザインの場合でも
お客様のご要望に応じてマット仕上げ等にする事も可能です。
*出来兼ねるデザインの場合はその時々にてご説明します。
ブライダルリングにおいても
カスタマイズで一部をマットに、他はツヤ仕上げに等取り入れて仕上げられる方も多数いらっしゃいます。
仕上げ方を知ることで
ご自身の好みがだんだんと分かってくるかもしれませんね。
ホワイトゴールドの場合です。
一番左がツヤ仕上げ
真ん中がラメ仕上げ
一番右がダイヤポイント仕上げ
真ん中のみロジウムコーティングをかけていますので、他の二つと比較すると白く見えています。
ラメ仕上げの場合
ダイヤが留まっているかのようなキラキラとした仕上げになりますので
ホワイトゴールドの場合にはロジウムコーティングをかけた方がより綺麗です。
*理由は「ホワイトゴールドの魅力」をご覧下さい。
ホワイトゴールドはイエローゴールドとはまた違った魅力もありますので
ご自身の普段身につけているジュエリーに応じてお選び頂くのが一番だと思います。
仕上げの違いによって
見え方も違ってまいりますので
例えばリングの重ね付けをされたい場合
ツヤ仕上げ+マット仕上げで重ねる
ツヤ仕上げ+ラメ仕上げで重ねる等
隣り合う、又は重ねるリングの仕上げを変えてコントラストを出していくと
素敵な手元になると思います。
様々なコーディネートが可能ですので
悩まれた場合にはご相談下さい。
次回は槌目仕上げについてお話します。